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2023.02.21

わたしコラム|好きを撮る

好きを撮る 

空を撮る
昨年、長年の念願だった一眼レフカメラを購入し、身近なものの写真を撮り始めました。

カメラを始めて最初に驚いたことは、正しく撮影モードを設定しないと「空が青く撮れない!」ことでした。一眼レフカメラの撮影モードにはISO感度(カメラに入る光の量)、F値と呼ばれる焦点距離、シャッターを切るスピード…などがあるのですが、更に空を撮るためには被写体(空)と太陽の角度が重要です。もろもろ設定してからシャッターを切らないと、たとえカメラのファインダー越しには青く見える空であっても、撮れたものは真っ白になってしまいます。
知らなかった…
その他、季節によって少しずつ太陽の位置がずれ、その時々の風向きによって雲の形が違うので、太陽と風向きを掛け算するだけでも、空との出会いは一期一会。同じ空には二度と出会えないのが、空撮の最大の魅力なのです。

小さな発見

写真を撮り始めて、改めて身近な景色がきれいだと知りました。
それまでは何となく季節が過ぎ、春の桜や秋の紅葉がきれいだとは思いつつ、季節による空の移り変わりや馴染みのない季節の花など、特に気にもせず過ごしていました。
しかし…いざカメラをぶら提げて出かけると、毎回小さな発見があるものです。
その小さな発見のひとつがバラとの出会い。
いつかは撮りたいと思いながら行く先々で探してみるものの出会えなかったバラ。
ある日、ふっと空を見上げると…実は自宅前の電線近くに咲いていたという出来事。今の自宅に引っ越してから10年以上経ちますが、まったく知らなかった(笑)。
まさに「灯台もと、暗し」とはこのこと。

ウメの名を持つ落葉樹

ちょうど今の季節は蝋梅(ロウバイ)が咲き誇り、とてもきれいです。
蝋梅は「梅」がつくものの、バラ目(ウメはバラ目)ではなくクスノキ目であり、落葉樹の分類になります。古来、中国から伝わった低木だそうですが、一説によるとウメの香りがすることが名前の由来だそうです。蝋梅の蕾はコロンとした形をしていてとてもかわいらしく、花が咲くと花びらが笠のような形になり、これもまたとてもかわいらしい姿をしています。
この蝋梅全盛期1月~2月末のSNSには蝋梅postが溢れているので、実際に蝋梅に出会うことができなかったとしても、SNSを通して楽しむことができます。私自身、写真を始めてからSNSを見て回るようになり、これまでまったく知らなかった花や木の名前・様子も随分、覚えることができました。
そして、いよいよ来月末は待ちに待った桜の季節。
どんな出会いがあるのか、どこの桜を撮りに行こうか…今から楽しみです。

Written by
SATOKO SHIMADA

Planner & Consultant

学生時代は化学を専攻。研究職としてキャリアをスタート。営業職に転向後も元研究員で培った分析・ロジカル性とB2Cで培ったブランド構築力で新たな角度から企業の可能性を生み出します。理系出身であるものの、数学・物理は苦手。好きなことは空の写真を撮ること。