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2024.01.10

わたしコラム|イロトリドリの世界〜黄色〜

 

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「黄色」について

基本色名のひとつの黄色。ちなみに、基本色名はとは、色を言葉で伝え合うときに使用される色の名称で、JIS規格で決められています。白・灰色・黒・赤・黄・緑・青・紫・黄赤・黄緑・青緑・青紫・赤紫の13種類が採用されています。

かつて中国では古代から皇帝の色・高貴な色とされてきましたし、古代のヨーロッパでも小麦が一面に実った豊穣や豊かさを表す色で、宗教的な儀式や花嫁衣装にも使われていたそうです。ちなみに、イエス・キリストを裏切ったとされるユダが着ていた服が黄色(本当かどうかは分からないそうですが)だったということで、キリスト教が普及したヨーロッパでは「虚偽」や「裏切り」の象徴の色として好まれなかったのだとか。

黄色のイメージ

いわゆるビタミンカラーの一つ。気持ちを明るく前向きにさせる効果があると言われています。また、意外に思われるかもしれませんが、黄色は集中力を高める効果もあるのだとか。『日本建築学会計画系論文集』によると、30人の大学生に、黄・赤・青・白のそれぞれの色のブースで計算の正答率を比較したとき、黄色のブースでの正答率が最も高かったそうです。

黄色は最も明るい色で、印象強い色でもあります。心理効果としては、活動的にする・注意を惹きつける・活力・明るさ・軽快さ・友好的、などの前向きなものが多いのも特徴です。 注意を引きつける色でもあるので、生活の中で多用すると少々疲れる色でもありますが、オフィスなどでもポイントに黄色を用いることで、前向きな議論を集中してできるようになるのかもしれません。

Written by
AKIRA KIKUCHI

DIRECTOR & DESIGNER

グラフィックデザイナーとして15年以上デザインに携わる。大手メーカーや官公庁をはじめ、カタログ、ポスター、ロゴ制作などグラフィカルなデザインを幅広く手がける。 近年はサイトデザインも手がけ、webデザインも対応。また、ディレクターとして、企画・提案から運営管理までのディレクションも担う。