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2022.11.30

わたしコラム|やりたいことリスト③信州食探訪

やりたいことリスト 

旅行先を決めたり、旅行先でやりたいことを考える際に大事にしていることがあります。

その場所でしか見られない景色を見ること。その土地でしかできない経験をすること。その土地の美味しいものを食べること。今年行きたい旅行先としてリストに挙がっていたのが長野県南端に位置する阿智村です。適度な高度に加え、周囲を山に囲まれており光が遮断されるため、環境省により「日本一星空の観測に適した場所」に認定された場所だそう。

都会生まれではないですが、山や田園にはあまり馴染みがなく、満天の星空といえばプラネタリウムという私。観光サイトには嘘みたいに綺麗な写真が並んでいるけど、肉眼では一体どんな風に見えるんだろう。色や瞬きは?光の強さは?明るすぎる都会ではなかなか見られない光景を一度は見てみたいというのが惹かれた理由でした。

出発日が10月某日と決まると、満天の星空への期待を胸に指折り数えつつ、自ずと天気予報チェックが日課に。2週間程前から予報は雨。いやいやまだ先だし・・とさらに1週間後の予報はまたしても雨。結局、その予報は変わることなく、雨なら雨で折角ならロープウェイで山頂まで行ってみようと思っていたところ、宿に着くとなんとロープウェイの故障で登れないとのこと。一縷の望みも絶たれ、もはや清々しく目的をおこもりステイと食探訪に切り替え、早々に旅のリベンジを決意しました。というわけで、「阿智村で星を見る」改め、「信州食探訪」です。

はるばる長野県まで来たからには絶対に食べなければと心に決めていたひとつが「五平餅」です。
うるち米をついて串に刺したものに味噌や胡麻のタレをつけて焼いたものですが、あまじょっぱく、少し山椒の香りを感じるおやつのようなごはんのような、どこか懐かしさを感じる食べ物です。

旅といえば、非日常の気分に少しでも長く浸ろうとその土地の美味しいものをお土産にするのが常ですが、やはり長野といえば林檎。帰りに寄った道の駅には信州の林檎三兄弟と言われる秋映、シナノゴールド、シナノスイートに、サンふじやジョナゴールドなどがずらっと並び、品種の数と個性の多様さに驚かされ、悩まされつつ、王道の艶やかな赤色と「濃厚な甘さ」とのポップに惹かれてシナノスイートをお持ち帰りすることに。あまり蜜は入っていないんだなあと思いつつ食べてみると、噛むごとにじゅわ〜と甘さが口に広がり、びっくりするほどジューシー。林檎は蜜入りが甘いという先入観が覆された瞬間でした。

帰路には天気も回復し、晴れ渡った諏訪湖を見ることができました。旅においては終わりよければ全て良し。
「阿智村で星を見る」は人生のバケットリストに入れておこうと思います。

Written by
FUMIKO TAIRA

WEB DESIGNER

前職では輸入玩具や公園の大型遊具を扱う専門商社で公園や遊び場づくりに携わる。 ひとつのプロジェクトを形にしていく中でプロダクトやサービスの価値や想いを届ける仕事に興味を持ち、WEBデザインの世界へ。好奇心旺盛で常に何かにハマっているが、特に音楽と旅と映画が好き。うどん県出身。