私は時々山に登ります。
アルピニスト、いわゆる登山家と呼ばれるほど本格的な技術を要する登山をするわけではありませんが、季節に合わせたり、または登る難易度で山を選び、自分なりの登山を楽しんでいます。
山友と一緒だったり、ソロで登ったり、また途中までケーブルカーなどがあればそれに乗って楽をして登ったり。たとえそれらがあってもあえて下から歩いて登ったりと状況はその時々ですが、ひととき都会の喧騒から逃れて、自然の中に浸りに行くのです。
元来、田舎生まれの田舎育ちということもあるのでしょう、日々、都心で仕事をしていると無性に山に行きたくなるのです。そもそもそれが登山を始めた理由かもしれませんが。
朝日を浴びながら登り始め、黙々と山頂を目指します。休憩をはさみながらも、途中には鎖場があったり、急なガレ場が延々と続いたりすると、「どうしてこんなしんどい事してんだろ?」と何度も思ったりしますが、山頂に着いたときの、あの気持ちよさを知ってしまった以上、やめることができないのです。
そして山頂に着くと、おにぎりとインスタントラーメン(ビールもあったり)を食べながら山頂からの景色を眺め、暫し至福の時を過ごします。
しばらくして、今度は下山へと向かうのですが、その前に必ず山頂の空気をいーっぱい吸い込んでおきます。自分にとっては翌日からの殺伐とした日々に備えるためのエネルギーというか燃料といったところでしょうか。
そして、その殺伐とした日々を送りながら「あ、そろそろガス欠気味かなぁ」と思い始めた頃、また山へと向かうのです。
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2022.08.22
わたしコラム|山に登るということ。
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