離れてみて、見えたカラビナのこと
PLANNING / DIRECTION
離れてみて、見えたカラビナのこと
2022.06.15
POSTED BY SATOKO OKAMURA
#コピーライター #ナレッジ

コピーライター兼ディレクターの岡村です。
過去のメルマガやブログで、見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
2021年の1月にカラビナを退職し、この5月にまたカラビナでお仕事をさせていただくことになりました。そうです、出戻り社員です。
今回は、約1年、別の会社で働いて気づいたことや感じたことを書いていきたいと思います。

カタチのないものを言葉にするのが怖い

2021年の1月にカラビナを退職するまでの3年間は、コピーや企画書を書き、取材に行き、スケジュールの調整をして、時には動画の撮影も…。振り返るといろいろな案件に関わらせていただきましたが、当時はただ、ひたすらやるのみ。一言でいうと、怒涛でしょうか。
入社したばかりの頃は取材の文字起こしを1日かけて5分のみなど、だいぶポンコツ社員でした。しかし、数多くのインタビューに同席するなかで、さまざまな生き方や仕事との向き合い方に触れて、その人ならではのエピソードを書く楽しさにも気づきました。インタビュー記事やメルマガのコラムなど、戸部も周りのスタッフも応援してくれたのも大きかったです。
それなのに、なぜカラビナを退職したかというと、「カタチのないものを言葉にする」ことに壁を感じてしまったからです。採用スローガンなど企業のコアを探るお手伝いをする機会が増え、自分の力ではついていけないと思うように。自分のやりたいライティングと違う、と退職に至りました。今では考え方が甘かったな…と思っています。

カラビナでやってきたことの復習、復習、復習…

その後、生協のカタログを中心に制作する会社にコピーライターとして入社。化粧品のカタログをメインに担当しましたが、店舗の代わりであるカタログにとって毎週どの商品が載っているかが重要であり、コピーで貢献できることがそこまでないことに気づきました。
企画書の手伝いをした時には、頭の中でカラビナの企画会議を再現したものでした。企画営業の先輩が提案書の導入文に悩んでいた時に、ふと思い出したのも企画書が難航した時に「まず事実や前提から伝えること。お客様が認識する流れを意識して」とカラビナのメンバーに言われた言葉でした。
カラビナから離れた1年間は、カラビナでやってきたことの復習の時期だったと思います。
また、繊維工場が手掛けるアパレルのブランディング提案に関わった時に「お客様も自社のことをどう伝えれば良いかをわかっていない」と気づいたことで、カタチのないものを言葉にするのが急に怖くなくなりました。自分たちはどんな未来を描きたいか?どんな商品を作り、どんな人に届けたいか?強みは何か?競合は?そのブランドの想いや本質がわからないとブランド名もロゴも良いものは提案できない。企業のコアを探ることの大切さを、その時はっきりと気づきました。しかし、お客様の特性を深堀りするための議論ができなかったことに、少しずつ物足りなさも感じるようになりました。

寄ってたかって、作って考える会社

「このままでいいのだろうか?」という不安や物足りなさを感じていた時に、(カラビナのみなさんから)声をかけていただき、今に至ります。
企画会議の時には今でも「なんでその発想が浮かぶんだろう?」と驚いたり、お客様との打ち合わせで「うちの言いたいことはそうなの!」と嬉しそうな顔を見るとこちらも嬉しくなったり。そのひとつ一つは、カラビナが「本質」からぶれずに、お客様の独自性を見出すクリエイティブをしてきたからだと思います。
私はまだまだですが、何かを考える時に「この発端は?目的は?」と考えるようになったのもカラビナでの経験があったからこそ。あと、いい意味で「寄ってたかって感」のある会社だと思います。復帰の声をかけてもらえたのも、コピーライターだけでなく、デザイナーのスタッフも今まで書いてきた原稿を見ていてくれたから。良い企画やコピー、デザイン、Webサイトを作るために職種を越えて、言い合える。そんなカラビナでこれから、お客様らしさを深く追求しながらよりよい仕事をしていきたいです。

Posted by
SATOKO OKAMURA / DIRECTOR / COPYWRITER
栃木県出身。大学時代はメディア表現学を専攻。フリーペーパーの広告営業、企業が発行する会報誌等の企画編集を経て、カラビナに入社。好きなものは1960~70年代のロックと映画、落語。映画好きが高じて映画館でアルバイトをしたことがある。肉全般と立ち食い蕎麦、どら焼きに目がない。

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