Webディレクターからコピーライターに転職した私が学んだこと。
PLANNING / DIRECTION
Webディレクターからコピーライターに転職した私が学んだこと。
2022.01.26
POSTED BY YUSUKE NISHINO
#コピーライター #ディレクター

コピーライター兼ディレクターの西野です。
入社して、はや1年。さまざまな案件に関わり、企画を考え、文章を書き、ときに叱られ・・・数多くの学びがありました。今回は、前職でWebディレクターだった私が、コピーライター未経験でカラビナに入社して経験したこと、感じたことについて書こうと思います。

私、前職では主にWebサイトの制作進行を担当していました。中身よりも運用方法やサーバ、ドメインの手配、システムの仕様など、Webの技術的な話が多く、それが自分の仕事だと、疑う余地もなく働いていました。内容やコンテンツはお客様にお任せだったのです。クリエイティブディレクターやコピーライターと協働したこともなく、今思えばコピーライターがどんな職業なのか、ほとんど分かっていませんでした。そんな僕でしたが、あるお仕事をきっかけにコンセプト設計、コピーライティングに興味が湧き、転職を決意。カラビナに入社したのです。

そこからは、何から何までと違うことだらけ。驚きの連続でした。
特に刺激的だったのが次の3つです。

1.コアを見つけることへの強いこだわり。

1つめはプロダクトベースではなく、コンセプトから深く考える制作会社であること。
一番驚いたのは、コンセプトを考えるために長い時間をかけることでした。お客様の独自性を追求して、特性を見つけ出すことにこだわるのです。
たとえば、セキュリティーデバイスの実装とAI技術を併せ持ったお客様のサイトリニューアル案件。他のセキュリティー企業やAI企業とどう差別化を図るのか。入社間もなかった頃お話を聞いていた私は、「セキュリティの物理的なプラットフォームを、AIを通して展開する」ことはわかっていたものの、コンセプトにまで落とし込むことはできませんでした。
でも打ち合わせを続けるうちに、彼らの強みはAIの先端ばかりを追い求めているわけではなく、「技術とノウハウで、必ず社会の役に立つサービスを生み出している」ということであると、見えてきたのです。
このコンセプトができてからは、お客様の納得感も格段に上がり、制作メンバーにも共通認識が生まれ、一体感をもって制作を進めることができました。
このはっきりとした強みを見つけ出す瞬間を見せてもらったおかげで、新しい案件に取り組むマインドが変化。お客様の強みは「絶対に存在する」、そう思ってとことん探すことができるようになりました。

2.お客様の事業が難しい。でも、すごい事業ばかり。

2つめは、B2Bなど事業理解の難易度が高めのクライアントが多いこと。
こちらも入社間もないころ、知的財産権や特許、標準化に関するコンサルティングを手がけるクライアントの取材に同行したときのことです。
「特許は取ればいいというものではない。戦略的に取らないこともある。」
「技術をあえて開放することで正当な評価を受け、権利も守られる。」
などなど、奥が深くおもしろい内容をこれでもかというほど伺いました。聞いたことがない難しいお話ばかりで戸惑いつつも、すごいことを聞いてしまったと思ったものです。さあ、ここから採用のためのキャッチコピーを考えるのですが、当然、理解したことをそのまま説明するのでは、ダメ。しかし「すごい!」という思いが、なかなか言葉になりませんでした。そのお客様ならではの魅力を抽象化していく作業が、とにかく難しかった。戸部や他のメンバーとも案を出し合い、「知財コンサルタント」という単語を使ったものや、「世界と戦う」という方向性も提案させていただいた中から、「知性で、世界のルールメーカーになる。」というキャッチコピーを採用いただきました。

3.仕事が多種多様。

3つめは、Webや紙媒体の制作物だけでなく「組織課題の解決」「ワークショップ」「ネーミング」の案件にも携われることです。ある企業の評価制度や表彰制度を用いた組織課題に向き合ったと思ったら、次は別の企業の組織活性化プロジェクトのためにワークショップを企画し、同時進行で、また別の企業のサービスやネーミングを提案。制作会社でこんな経験ができるところは、少ないのではないでしょうか。
なかでもネーミングは、苦しみながらも楽しませていただきました。短い文字数の中で何をいうべきか、どんな状況で使われ、どんな印象を持ってもらうべきか考えるうちに、日常に溢れている名前という名前が、アイディアで埋め尽くされていることに気付かされました。ひらがな、カタカナ、漢字の使い分けや、破裂音、濁音、韻を踏む・踏まない等々。ほんの少しですが、今まで知らなかった世界を感じることができたのです。

そのなかで、カラビナの強みってなんだろう。

カラビナに入って、さまざまな事業をされているお客様にお会いしてきました。新しく出会うたびに、勉強不足を痛感します。すごいお客様ばかりです。でも、世の中にそのすごさが伝わりきれてない。そんなお客様の魅力を深く理解して、多くの人たちに伝わりやすくすることが、カラビナの強みです。対話から思いもよらない言葉を引き出す戸部を筆頭に、コピーライター、デザイナー、Webクリエーターたちが一丸となって、伝わりやすい表現に昇華していくチームワークがそれを可能にしています。

私も、もっとわかりやすく、広く、魅力を伝えるお手伝いがしたいと思っています。まだまだ力不足で、そのハードルの高ささえ見えない程ですが、1つ1つ向き合うことで学びを深め、少しでもお役に立てればと決意を新たにする今日この頃です。

Posted by
YUSUKE NISHINO / DIRECTOR / COPYWRITER

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