今回は、簡単な話をわかりにくくお話ししている可能性があります。心して、お読みくださいませね。
ボディコピーっていうのがあります。広告でいうと、キャッチではなくて地の文。長い文章の方です。これを書くのが難しいという若手、多いんですよ。ましてや文章量の長いものが求められたりすると、総じて難関に感じてしまうみたいです。
確かに、文章というのは、扱い慣れないうちは何が何やら。最初のうちはごっちゃに感じてしまうものですよね。皆さんもひょっとすると論文などを書いた時に、同じような混乱を感じた経験ありませんか。(ま、コピーと論文は異なりますがね)
今、どれぐらい
知られているの?
で、どうするか、端的に言いますと、相手の認知を推し量りながら書けばいいのですよ、ということ。ほら、ちょっと難しくなってきましたね。
認知と言うと、ややこしく感じるかもしれませんが、要は、読み手となる人が、これから語る内容について、どこまで知っているかを最初に推測しておく、ということです。例えば、専門誌なら凄く詳しい人が読者だからマニアックな話題から入っても読み手はついてこれる。でも、一般誌だったら無理ですね、とか。女性だったら化粧品や美容に関する一定の知識や常識、トレンドはある程度、知っているから、これくらいの内容じゃ驚かないな、みたいな。相場観とも言いますね。
「知ってそうなこと」から
ほんのちょっとだけ「驚けること」へ
このようにして読者の認知レベルを推し量ることができれば、どのような情報だと、驚いてくれるかな?が計算できるはずです。ですから、ボディコピー初心者は、このへんから書き始めると良いでしょう。すると、読者は「おや?」と思って、読み始めてくれるでしょうね。そこで、手を緩めてはいけません。次の文章では、その「おや?」の証拠になるようなことを紹介して、興味を深めてもいいし、さらなる「おや?」を繰り出して飽きさせない、というやり方をしてみてもいいわけです。
人の頭は電車と同じ、
動き出す瞬間に、最もエネルギーを要する!
さぁ、こんな感じになってくれば、読み手のイメージもぐっと広がってきているはず。つまり、1行目で認知のハードルを越えると、脳も動き出すわけです。電車と同じで脳だって、初動に一番パワーを使うわけです。そこから先は、要は慣性の法則です。こうして、走り始めたイメージの広がりを損なうことなく、読者の頭に浮かんでくる「なんで?どうして?」といった疑問に答えたり、「そんな都合のいい話あるかよ〜」なんてツッコミに、面白おかしく答えたりしながら、コピーは続くよ、どこまでも。そして、時には、高等手段として、突然、読者の期待を裏切るような言葉を入れて、読者を振り回してみるのも良いです。(ただし、だいぶ文章力を上げてからがよいでしょう!)そして、ゴールこそ鮮やかに。ここは、どうしたって、企業や商品の宣伝チックにはなってしまうのですからね。でもまぁ、ここまで来たら、そりゃもう!あなたの、センス次第です。