ブランディングが強みの組織におけるWEBデザイナーの役割とは?
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こんにちは。WEBデザイナーの平です。
全く別の業界・職種から昨年の7月にカラビナに入社し早1年が過ぎました。
WEBデザイナーになるまでの紆余曲折はまた別の機会に置いておくとして、兼ねてより「ブランディング」というものに興味があった私。カラビナは採用サイトや企業サイトのお手伝いをさせていただくことが多いのですが、企業らしさや独自の価値を浮き彫りにしてクリエイティブに落とし込む、まさに「ブランディング」を強みとするカラビナに興味を持ち、ここでなら「その企業の価値を」「伝えたい人に」「伝わる形にして」伝える、ということができるのではと足を踏み入れ、今に至ります。
今回は、そんな「ブランディング」に強みを持つカラビナのWEBデザイナーとして、どんな目線や立場でWEB制作に関わっているかをご紹介できればと思います。
デザイナーも企業分析から。
コピーやスローガンという形になる前に、かなりの時間を割いて行われる企業分析。これについては当社コピーライターのポスト『カラビナ流コピー開発①』に詳しいですが、この作業で明確に「この企業が持つ核は何か」ということを多角的な視点で考えていきます。単なる特徴や強みの洗い出しに留まりません。独自性は?優位性は?業界内の立ち位置は?今どこにいて、これからどこに向かおうとしているのか?その視点には時間軸も含まれます。
そうした応酬を経て次第に企業の姿が立体的に浮かび上がってくると、まだコピーやコンセプトになる前の、その企業らしさを表すいくつかの言葉が出てきます。その企業の芯を捉え、らしさを体現していく上で、その後何度も立ち返ることになる重要なキーワードです。
仮説を元に、イメージを具現化。
ここから先の言葉のブラッシュアップはコピーライターにお任せしつつ、徐々にデザインのイメージ収集を始めていきます。とはいえ、闇雲に探しても悪戯に時間が過ぎていってしまうということに気づいてからは、イメージ収集の前にもう1、2段階踏むことに。
クライアントのサイトだけでなく、クライアントがベンチマークとする企業の他、規模様々な競合のサイトを確認。時には前段のキーワードを踏まえて全く別の業界のサイトを参考にしたり、クライアントのオフィスの雰囲気、社員の方々の取材から感じる社風や共通する人柄なんかも思い浮かべたりしながら、どんな「顔」、さらには「表情」がいいか、こっちよりはこのトンマナだな、こんなモチーフが合いそうだなとムードボードにまとめながら、言葉を軸に具体的な素材で肉付けしていきます。

「情緒」と「機能」を両立させる
実際のデザイン作業では当然、情緒面だけでなく機能面も重要です。明確にした価値も、伝わらなければ意味がありません。視認性、分かりやすい動線ももちろんですが、時にディレクターとサイト構造や情報設計の部分から議論しながらどうすればより伝わるかを突き詰めていきます。デザイナーもコピーライターもディレクターも、必要とあらば自分の専門分野に捉われることなくより良いクリエイティブのために意見を交わすのは、カラビナらしさと言えるかもしれません。
代表の戸部がブランディングに欠かせない企業スローガンについて語る際によく話していることがあります。
「その企業がこの先10年目指す状態と、現状とのギャップが埋まるものであること。自分たちの新しい顔だと思えるような誇れるものであること。」
これはまさにWEBデザインの難しさでもありながら面白さでもあり、サイトに求められる情緒的な機能にも通じるものだと思いつつ、「そうありますように」と制作に臨む日々です。
・・と大きなことを語ってみましたが、まだまだWEBデザイナーとしては道半ば。企業それぞれが持つ独自の素晴らしさを精度高く伝えられるよう、今後もより一層腕を磨いてまいります!
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