近未来的なデザインにも憧れますが、時代を感じるレトロなデザインが大好きです。
好きな車は日産・パオとラシーン。特にアクグレーのパオが大好きで、「日常に冒険気分を持ち込む」というパオのコンセプトもたまらないし、外国車のような雰囲気がありつつ、かわいらしい外観、内装のアナログ式メーターやスイッチ、ハンドル…すべてのものがかわいい。
窓ガラスの開閉が全自動ではなく、ハンドルをクルクル回す面倒くさい行動ですらかわいく思えてしまう(笑)。
オールドレンズの世界へ
カメラの世界でいうと「オールドレンズ」が私の大好きなレトロ領域。
オールドレンズとは、その名の通りフィルムカメラの時代に作られた古いレンズのこと。オートフォーカス機能はなく、手元のマニュアル操作でピントを合わせる、金属製でずっしりと重みのある昔ながらのレンズです。
何といってもオールドレンズに取り付かれる魅力はその独特の表現方法で、私もオールドレンズ沼のひとり(笑)。そもそもオールドレンズが作られた時代は、今ほどコーティング技術が発達していなかったそうで、逆光~反逆光で撮影すると、「ゴースト」や「フレア」などの迷光が出やすいことに加え、レンズの解像度もそれほど高くないので、彩度がぼやけた暖かみのある雰囲気になります。
当時はこの迷光が短所と捉えられていたようですが、現代では「エモい」と言われるクリエイティブ手法のひとつに。
時代が変わると価値観が変わる、まさにその一言に尽きる。
ほぼ同じアングル・焦点距離でオールドレンズと現代レンズで撮ったものが下の2つの写真。
右側の写真(オールドレンズで撮影)では背景がいわゆる「フレア」になり、どことなくぼんやりした雰囲気に。左側の写真(現代レンズで撮影)では全体的にシャープな印象に。タンポポの綿毛の向こう側やアスファルトの粒が見える(解像度が高い)ので、これはこれでレンズ技術の革新がすごい!
フィルムカメラの時代には欠点だと言われていたこれらの光の現象。
現代では「エモい」と重宝され、クリエイティブを生み出す原動力になる。
さすがにブラウン管テレビの奥行には耐えられないので、レトロテレビを買う予定はありませんが…。