STAY HOMEがすっかり流行り言葉のようになり、家にいることがあたりまえの毎日。わたしは、これはこれで楽しいなと感じています。22歳で就職して以来、こんなに長く家にいることもなかったし、すごく毎日が新鮮。オンラインで行う打ち合わせに関しても、当初、懸念していたほどクオリティも落ちず、悪くはないなぁ、と思う今日この頃です。
表情が読めないオンラインイベント、 どう司会する?
そんな中、ちょうどこの1週間で2つオンラインイベントを経験したので、その考察などを。1つ目は今通っている大学での先生の出版記念講演会。わたしは司会ということで、会の始まりや質問コーナーなどを受け持ちました。
オンラインの難しさはやはり、みんなの表情やちょっとしたボディランゲージが見えないことです。普段、ワークショップのファシリなどをする際は、「話したい雰囲気」を読んで、その人にバトンを渡したり、みんなの目を見て、「納得してるから、進んでよし」などと判断していたのですが、
画面越しでは、こういうものは書き消されてしまうんですね。
この講演会は対談方式でした。メインイベントの対談は、共著者のお二人の教授。哲学と組織論という2つの観点から、職場のこれからについて語り合うものでした。このモデレーターは、お二人に近い方が仕切ってくださったので、安心していましたが、その後の質問コーナーが思っていたより手強かった。
ある質問に先生のお一人がお答えになる。では、次の質問にいっていいのかな?と思うと、もう一人の先生が追加でコメントをされる。この呼吸が画面を見ているだけではわからない。そうすると、ちょっとテンポがね。少し物足りない感じになります。リアルなら、先生の肩の動きや口元の表情などで「なにか言いたそう」とわかるのに。
イベントを区切る「パワポ」にこだわる。事務局とメッセンジャーで相談し合う。
そこで、途中からFBメッセンジャーを使って、先生とコンタクトを取りながら進めたり。事務局を務める同期に、同質の質問をわかりやすく一言にしてもらったり。
「ありがとうございます」や「拍手」も、オンラインでは話者以外をミュートにしているので、なんだかシーンとしてしまう。思いを伝えたいので、事務局チームだけ、その時はミュート外して声を出して、などと普段は不要な“シナリオ”も用意しました。
その結果、リアルだったら、「もっと近づけるのに」というもどかしさは残ったものの、先生方の情熱や思いは交換することができたなぁ、とオンラインもまんざらではないね!という感想。
開催にあたって、プログラムやプロフィール、趣旨、アザー情報を割と綺麗にパワポでデザインして都度、画面共有したのですが、これが、いい意味で会の区切りになりやすかった。イベントの句読点のようなことを、ちょっとクリエィティブな工夫を施すことでよくなって、なんとなくイベントもグレードアップ感が演出できるのは、むしろオンラインならではの利点なのかもしれません。
<“なまもの”のオンラインイベントの司会をやって見えたこと5つ!>
1)節目節目に、パワポデザインの「表紙」を入れると、グレードアップ
2)登壇者と可能な限りメッセンジャーなどで相談できるラインを確保しておくとよい
3)バックヤードとの連携。司会の他にチャットを駆使して広報する役があるとよい。
4)「ありがとう」「拍手」などのサクラ役を、しっかり仕込むことでリアルに近い臨場感。
5)会場を盛り上げるためにブレークアウトルームを活用しグループで感想共有してもらうことで、満足感と活性化を図る
おまけとしては、オンラインではカメラを見てしゃべると、相手の目を見て話している感じになるそうと、NHKの近江さんがHPで教えてくれていました。
と、長々と書いているうちに、もうこんな文字量!続きは、次にいたしましょう。今度は、オンライン打ち合わせについて、です。