はじめまして、ディレクター兼コピーライターのけんたです。まだまだ修行中の身なのですが、ディレクターという仕事をするなかで心がけていること。さらに、それにより一石二鳥であることをお伝えします。
まず、ディレクターの仕事って、何なんだろう?
いまの僕が考えるディレクターという仕事は、「クライアントもデザイナーもコピーライターもディレクター自身も、持つ力を存分に発揮できる環境をつくる」ということです。デザイナーやコピーライターには、より良いものをつくってもらうため。ディレクター自身は、この環境をつくる力を発揮するためです。ディレクター兼コピーライターで仕事をするときは、コピーライター役の僕が力を発揮できるように、ディレクター役の僕は何ができるかを考えて仕事を進めます。なんか、ひとり遊びみたいですが…。きっとここまでは普通なのだと思います。
クライアントにも力を発揮してもらう?
ではクライアントには、どんな力を発揮してもらうのか。それは、クライアントがクライアント自身のことを改めて考えてもらう力。そして、その考えたことを発信してもらう力です。これらの力を存分に発揮してもらえる環境をつくることを狙います。「えっ!クライアントにも考えさせるのかよ…」と言われそうですが、僕の仕事は課題を解決することだと思っています。課題を解決して、ちょっと世の中を良くすること、面白くすること、楽しくすることだと思っています。だから、この仕事はクライアントを外から眺めてるだけでは、どうしてもできない。僕自身の力足らずもあると思うのですが、どうしてもクライアントの力が必要になります。だから、打ち合わせのときも、取材のときも、クライアントにその力を発揮してもらえる環境づくりを心がけているのです。
じゃあ、何をしているの?
ここでまた普通のことに戻ります(スミマセン)。持つ力を存分に発揮してもらうためには、その人の視点に立って、いや視点だけでなく、その人自身に“なりきる”くらいで、どうしたら良い仕事をしてもらえるのかを考えます。人柄を観察して、好き嫌いを観察して、その情報から想像して動く。ときには失敗することもあります。それでも課題を解決するために必要であれば諦めずに、何を考え、何に仕事の喜びを感じてもらえるのかを考え続ける。これは決して楽をしてもらうというのではなく、不必要と思われることをできる限り排除して、効率よく、気持ちよく、やるべきこと、クライアントの明るい未来のためにできることに集中してもらうようにする。クライアントも担当の方だけでなく、ちょっとした雑談などで、その上司の方のことも伺い、想像して、妄想して、“なりきる”ように、心がけて仕事をしています(まだまだ至らないのですが…)。
実はこの心がけは、コピーライターの勉強にもなります。いろんな人に“なりきる”ことで、さまざまな切り口が自分のなかにできるからです。ディレクターを兼任することで、コピーライターとしての成長に役立ち、一石二鳥なのです。