コピーライター5か月目の奮闘記
CREATIVE / DESIGN
コピーライター5か月目の奮闘記
2018.03.08
POSTED BY SATOKO OKAMURA
#コピーライター #ディレクター #原稿制作

はじめまして。昨年の10月に、ディレクター兼コピーライターでカラビナに入社した岡村です。ディレクションもコピーを書くのも、まだまだ修行中の私ですが、今回はこの5か月間で学んだことを書いていきたいと思います。

とにかくストレスの溜まる文章。

「兼」ですが、はじめて、名刺にコピーライターという肩書が加わった私。

今も、身の引き締まる思いで、このブログを書いています。

以前勤めていた会社では、企業さまの会報誌のディレクションを行っていました。イベントの取材記事など短い文章は書いていましたが、カラビナに入社して、改めて「言葉」と向き合うようになりました。

 

そして、早々に「言葉」の壁にぶち当たるのです。

あるIT企業の採用パンフレットとサイトに掲載するインタビュー原稿を書いた時のこと。採用ツールの作成に携わるのもはじめてでした。IT業界の知識もなく、インタビューから仕事内容をイメージすることが難しく、悪戦苦闘。テープ起こしの原稿と長いことにらめっこしながら、なんとか書き終えました。

しかし、出来上がったものは、内容を詰め込みすぎ、一文一文が長くて読みにくい。話の流れがおかしい。専門的な用語が多い割に、具体的な説明が足りなく、学生が読んで分かりにくい。読んでいて、とにかくストレスの溜まる原稿でした。

 

読み手は、誰?

なぜ、そのような原稿になってしまったのか。振り返ると、当時の私は原稿の形にすることばかり考えていました。肝心の読み手である学生が見えていなかったのです。

 

バリバリの文系出身である私は、「IT=理系」というイメージを持っていました。正直、インタビューで話されている内容も、「理系のことだからわからない」と思っていました。

しかし、今回採用ツールを作らせていただいた企業さまは、理系だけでなく文系の学生も採用しています。そもそも、学生たちにとって社会に出るのは、はじめてのこと。まずは、どの学部の学生にも、その企業で仕事をするイメージができるように、仕事内容をかみ砕いて書かなければいけないんだ!とはじめて気づきました。インタビューでは語られていないけれど、必要であれば補足の説明も加えました。

 

そして、直してみるうちに気づいてきました。「そうか、一文が長くなったり、話が飛ぶのは、伝えるべきことが明確でなかったからなんだ」。学生にとって、その仕事やインタビュイーが魅力的に感じられる内容は何かを見直して、内容の取捨選択をして。そのうえで、区切られるところは区切って一文を短くしたり、話の流れを意識することでリズムの良い文章を心がけました。

そうして、私のはじめてのインタビュー原稿は完成しました。

 

見えないお客さまを見る。

そんな私。実は、今だって、コピーや原稿を考えていて、行き詰まることばかりです。

 

話は逸れますが、先日、大好きな落語家の勉強会に行きました。

その落語家の方は、いつも軽やかに高座に上がって、サラリと爆笑をさらっていく。私は笑いの超人だと思っています。

彼の勉強会の内容は、ここ何年もやっていなかった演目を、もう一度披露するといったものでした。その会で印象的だったのが、「今回やる演目はお客さまの反応を見ながら磨いていくので、今後どう変わっていくのか、楽しみにしてほしい」という、挨拶での一言。それを聞いて、今のコピーの仕事に似ていると感じました。

 

コピーの場合、見えないけれど、読む人を考えながら言葉を磨きます。

相手を意識して考えるという、この仕事の原点を気づくきっかけになりました。

私が行き詰まっている時は、いつも伝える相手を見失っている時です。そんな時は、「お客さまの反応を見ながら磨いていく」という言葉を思い出すようにしています。

読む人にとって、分かりやすくストレスフリーな文章を書けるように、今日も頭を抱えて奮闘中です。

これからも、日々の仕事の中で学んだことを綴っていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

Posted by
SATOKO OKAMURA / DIRECTOR / COPYWRITER
栃木県出身。大学時代はメディア表現学を専攻。フリーペーパーの広告営業、企業が発行する会報誌等の企画編集を経て、カラビナに入社。好きなものは1960~70年代のロックと映画、落語。映画好きが高じて映画館でアルバイトをしたことがある。肉全般と立ち食い蕎麦、どら焼きに目がない。

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